ごあいさつ

代表取締役 亀海聡

私はこれまで精神保健福祉士として精神障がい者の就労支援に力を入れて取り組んでまいりました。精神障害は三障害の中でも一番遅れている分野であり、医療業界も福祉業界も、精神障がい者の就労支援に対して否定的な考えが根強い状況にありました。精神の人は働けるという信念のもと京都で就労移行支援事業所を立ち上げ、企業の協力を得ながら実績を生むことができました。また、企業が障がい者支援をしていくことが可能であるという実感を持ちました。 福祉施設での就労支援をすることの限界も同時に感じました。また、施設で障がい者だけで作業を行うこともノーマライゼーションの観点から違和感を持つようになりました。そんな時、ヨーロッパで急速に広がりつつある“ソーシャルファーム”という健常者も障害者も共に働ける会社というものに出会いました。

これこそ、これから障がい者支援の進むべき道であると確信し実現したいと強く思うようになりました。これまで障がい者は保護される存在でありました。しかし、保護されるだけでは、障がい者自身が生きている意味を見失ってしまいます。何のために生きているのかわからなくなってしまうのです。障がい者自身が少しでも社会と接して、何かの役に立つことによって、自信を持つことができ、自分の存在意義を実感することができるのです。これから日本で起こりうる食糧問題、高齢・過疎化の問題を障がい者の力を生かすことで解決していこう。これから障がい者は保護される存在ではなく、社会の一員として能力を生かせる社会を実現していこうと考えています。

健常者も障がい者も共に働ける会社Social Firm(ソーシャルファーム)を日本でも実現していきます。


ピリカ株式会社 代表取締役 亀海 聡

ビジョン(構想)

食糧問題と障がい者問題をSocialFirm(ソーシャルファーム)の実現によって解決していく。

ソーシャルファームとは、障がい者など労働市場で不利な立場にある人々のために、雇用を創出し、また支援付き雇用の機会を提供するために作られた企業体である。

ソーシャルファームは、一般労働市場と福祉作業所の中間に位置するもので、基本的には一般の企業体と同じように市場に対して製品その他サービスを提供します。雇用されている者の25%〜50%が障がい者など社会的不利な立場にある人々で、従業員の権利は一般の労働者の権利と同等です。ソーシャルファームは、1978年ドイツのベルリンが最初です。精神病院での入院治療の必要がなくなった者が地域に住み仕事に就こうとしたが、偏見差別意識から雇用する企業が現れなかったために、ベルリンの大学の学生などが中心になって「自助」企業を作ったのが始まりです。その後、オランダ、フィンランド、イギリスなどヨーロッパ各地に広がっていきました。

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